東海道旅日記「下りの記」 徳川義直
2021-8-6 UP
「上りの記」では、当時21歳の徳川義直に
手厚いもてなしを受けた様子が日記に記されていました。
この21年後の「下りの記」でも義直公の名が登場しています。
1600年生まれの義直公は名古屋城の完成の際に
御母堂と共に城に入り、御三家尾張徳川家の初代となります。
父家康公の遺徳を偲び、儒教を奨励し、
名君とうたわれていました。
家康の孫にあたる年の差四歳の家光とは時折、
衝突したようです。
この「下りの記」では義直公の母が一年前に亡くなり、
江戸から帰り法要を済ませ、その喪に服していることが、
宿の主から語られています。