「東海道旅日記」下り 汐焼く海女
2022-3-4 UP
田子の浦では、海女が汐を汲む様子が記されています。
「塩焼き」は田子の浦の名物でもあり、
和歌にも絵画にも多く取り上げられています。
古くは海藻に海水をかける「藻塩焼き」
とよばれる方法が使われていましたが、
やがて、砂を利用して濃い海水を採取し
煮詰める方法が生まれました。
葛飾北斎の『冨嶽三十六景』の中に
「東海道江尻田子の浦略圖」があります。
手前の海には漁師らしき人物が船上で漁をし、
奥の浜には塩田が広がり、
大勢の人が塩づくりの作業をしています。