「東海道旅日記」 上りの記 

2022-4-22 UP

16日
吉原を出て 浮嶋ヶ原にさしかかる

 をろかなる 身はうき嶋が はらはらと
 おつるや老の 涙なるなん

沼津を過ぎて、伊豆の国三嶋の宿に到着し休憩。
今日は天候もよく、山も穏やかであるということで
箱根路におもむく。
険しい斜面を登り、大きな岩盤から海上を見れば、
波がたち、沖には多くの釣舟が浮かんでいる。

 はこね路を ゆくてに見れば 伊豆の海の
 浪まにうかぶ あまのつりふね

次週につづく