「東海道旅日記」 三条大橋

2020-11-6 UP

旅の最終地点となる三条大橋は、
鴨川にかかる京都市三条通りの橋です。
室町時代には架橋の記述が残る三条大橋ですが、
天正18年(1590)に秀吉が命じ、
石柱の強固な橋に生まれ変わります。
日本の石柱橋としては最初のものでもあり、
秀吉の支配権の象徴ともいえる架設でした。
江戸時代にはいると、徳川幕府は三条大橋を
東海道五十三次の終点と位置づけて、維持管理を行いました。
17世紀半ばから幕末にかけては35回の改修工事の記録が残り、
鴨川の洪水の激しさと交通の要としての三条大橋の存在が伝わってきます。
架設されて以来、長い長い歴史を見守り続けてきた京都の橋です。
大正6年(1917)4月27日に日本で最初の駅伝「東海道五十三次駅伝競走」がここからスタートしたことを祈念して、碑が建てられています。