9月 7日 (月) 重陽(ちょうよう)の文
2015-9-7 UP
9月 7日 (月) 重陽(ちょうよう)の文
ご機嫌よろしゅうございます。
9月9日は重陽の節句です。
この重陽の節句については昨年
ご紹介しましたが、陽の一番大きい数である
9が重なり、おめでたいとされ、宮中でも
観菊の宴などが行われていました。
宗家では着せ綿を作り、親しい方にお贈りしています。
今日は大徳寺の江月禅師が遠州公にあてて贈った
重陽の偈をご紹介します。
九日重陽 籬在東 南山々下 興無窮
枝々洗出 蒲城雨 白菊白而 紅菊紅
毎年重陽を迎え、庭前の東にある籬には
白い菊は白く、また紅菊は紅に
相変わることなく咲いている
という意味の偈で、重陽の日に庭先に
紅白の菊が変わらず咲いている
今年も無事にその菊を愛でることが
出来る喜びを祝い、長寿を願う気持ちが
伝わってきます。