8月 15日(月)夏雲奇峰多(かうんきほうおおし)
2016-8-15 UP
8月 15日(月)夏雲奇峰多(かうんきほうおおし)
ご機嫌よろしゅうございます。
梅雨も明け、暑さの厳しい季節
空は青々として雲の白さが一層際立ちます。
さて風炉の茶席にかけられる禅語に
「夏雲奇峰多(かうんきほうおおし)」
という言葉があります。
奇峰とは、めずらしい峰の形に見える夏の入道雲
を指します。
雲を峰にたとえ、青空と変化して行く夏雲の織り成す、
夏の雄大な天の光景を歌っています。
これは中国の詩人、陶淵明による
「四時詩(しいじし)」の一部と言われています。
春水満四澤(春には雪解け水で四方の沢が満ち)
夏雲多奇峰(夏には入道雲が峰のように湧きたつ)
秋月揚明暉(秋には月が澄み渡る夜空に輝き)
冬嶺秀孤松(冬には嶺に立つ一本の松のみが高くそびえている。)
四季の特色を一句五言で表現した句となっています。