太陽暦
2013-11-9 UP
皆様ご機嫌よろしゅうございます。
11月9日は茶の湯の世界にも大きな影響を与えた「太陽暦採用記念日」です。
本日は太陽暦についてお話いたします。
≪暦:太陽暦≫
明治5年(1872)11月9日、明治政府は太陽暦を採用しました。
この太陽暦がいわゆる新暦にあたり、現在我々が使用している暦となります。
それまでの日本は「太陰太陽暦」を使用していました。
これがいわゆる「旧暦」です。
新暦とは異なり、旧暦は月の満ち欠けを基準としているため、現在のようにひと月が30日、31日ではなく、大の月が30日、小の月が29日とされ、1年を354日としていました。
そのまま進行すると季節にズレが発生するため、度々「閏月」を入れ、「閏月」のある年は1年を13ヶ月として補正していました。
明治政府はこれを不便であるとし、1年を365日、4年に1度ごとに1日だけ多くした閏年を置く太陽暦を採用したのです。
そして日本の暦は明治5年の12月3日をもって、明治6年の1月1日となりました。
しかし、この暦の移行によって様々な季節行事や一般業務に大きな支障が出たと言われています。
もちろん年中行事などを基として進行する、茶道界も大きな影響を受けたといいます。