黒田如水
2014-3-20 UP
3月20日 黒田如水
ご機嫌よろしゅうございます。
今日3月20日は黒田如水(官兵衛)の命日です。
軍師として活躍し、名将の誉高い官兵衛ですが
「連歌」や「茶の湯」を嗜む文人としての才も持つ人物でした。
しかし官兵衛は当初、茶の湯は
「勇士の好むべきことでない」と考えていました。
その官兵衛の考えを変えた秀吉との
逸話が「名将言行録」に記されています。
秀吉は「武士が他の場所で密談をすれば人の耳目を集めるが、
茶室ならば人に疑われることもない」
そう官兵衛に話したと書かれています。
その後官兵衛はその奥深さに魅了され
とくに千利休を尊敬し、
秀吉の邸宅・聚楽第(じゅらくだい)で開かれた茶会で、
官兵衛が秀吉や利休と同席したという記録が、
「天王寺屋会記(てんのうじやかいき)」に残っています。
また官兵衛の茶の湯観を表した
『黒田如水茶湯定書(くろだじょすいちゃのゆさだめがき)』
を残しており(こちらはまた改めてお話ししたいと思います)
「(自分の流儀は)我流にてはなく利休流にて候」と書いています。