綺麗さび

2014-3-7 UP

3月 7日   「綺麗さび」について

織理屈(おりりくつ)
綺麗キッパは遠江(とおとうみ)
お姫宗和に ムサシ宗旦

これは江戸時代の茶書に書かれた歌です。

古田織部の茶の湯は理屈っぽい
遠州の好みは切れ味のよい刃物
のようにきっぱりしている
お姫様風の華奢好みは金森宗和
わび茶に徹しているのは千宗旦

というような意味あいです。

綺麗というのは洗練され、垢抜けた美しさを
表す当時の褒め言葉であったようです。

遠州公が活躍した寛永時代は、
戦乱の世から平和な時代への過渡期であり、
生活も豊かになり、様々な事物が整備されていきます。

大きな変化を迎えたこの寛永の時代の美意識を反映して
遠州公は新たな茶の湯の形を創造していきます。

国内外に発注された茶道具には
面取り、瓢箪、前押せなどいくつかの特徴があります。
これらの好みの形については
また後日お話ししたいと思います。

【告知】
明日から金沢のシネモンドにて
映画 父は家元が上映されます。
上映時間
8日~14日
(1)10:15~(2)15:30~
15日~20日
(1)10:15~(2)17:35~
21日
(1)18:00~

映画 父は家元 公式ホームページ