桂離宮(かつらのりきゅう)
2014-9-19 UP
9月 19日桂離宮(かつらのりきゅう)
雲は晴れ 霧は消えゆく 四方の岑
中空清く すめる月かな
ご機嫌よろしゅうございます。
上の歌は
桂離宮を手がけたといわれる
八条宮智仁親王の歌です。
この桂離宮は遠州公の好みが色濃く伝わる
建物としても有名で、かつては遠州公作と言われていた時代もあります。
さて、この桂離宮は月と深い関係があります。
仲秋の名月の夜、正面に月が見えるように
作られた「月見台」
これは書院座敷から庭へ突き出るように設置されていて
月を見るための角度や形が計算されています。
また「月波楼」という名の茶室
「浮月」という手水鉢
襖の引手も月型です。
他にも月にちなんだものがたくさんあり
親王の月を愛する心が伝わってきます。