東海道旅日記 2019-6-22 UP 酉 9月 22日天快晴 午時許にむさしの江戸を立したしき人々のここかしこ 馬の餞すとて 申時許 科河(しながわ)の里をいでて いそぎけれども 酉時許に神奈河里に着 此所に一宿 宵燭ほどに又ともだちの名残 おしみて馬の餞すとて 酒肴 小壺に茶を入 文添てをこせたり その返事 その返事 取集たる言種いひやる次に 別といふ心を かへりこむと ちぎるもあだしひとごころ さだめなき世の 定めなき身に … 小堀宗慶著「小堀遠州 東海道旅日記 上り」 編集小堀遠州顕彰会 にっかん書房