左馬

2014-1-17 UP

1月17日 左馬

ご機嫌よろしゅうございます。
今日は午年にちなんだお話

お店に入って、将棋の駒に馬の字が左右反転して書かれた置物を
目にしたことはありますか?

これは左馬(ひだりうま)とよばれるもので
駒の生産で有名な天童市で生まれた独自の将棋駒です。

この左馬には、昔から商売繁盛や招福万来の意味が
込められています。
なぜかといいますと…

「うま」を逆から読むと「まう」と読めます。
「まう」という音は、「舞い」を思い起こさせ
おめでたい席などでは昔から舞がかかせないものであったため
「左馬」は福を招く縁起のよい文字とされています。

馬は人がひいていくものですが、
逆に馬が人をひいてくる…つまり招き入れる
につながり商売繁盛、千客万来に。

馬は右から乗ると転ぶという習性があるそうで、
必ず左側から乗ることから
「左馬は倒れない」として、人生をつまづくことなく過ごすことができる
縁起のよいもの。

など他にも多くの説があります。

陶芸の世界では、このような理由で
新しい窯に火を入れるとき、
末永く窯が栄えるようにとの願いをこめ、
左馬を描いたものを焼くことが常の習いとなっているそうです。

【告知】
遠州流茶道ドキュメンタリー映画「父は家元」
公式ホームページ

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