秀吉の黄金お茶室
2014-8-17 UP
8月17日 秀吉の黄金お茶室
ご機嫌よろしゅうございます。
今日は官兵衛の時代のお話を。
秀吉といえば黄金の茶室が有名です。
天正十四年、禁中に黄金の茶室を持ち込み、
茶会が行われました。
天井から壁、茶道具に至るまで金色で
埋め尽くされた三畳敷きの茶室。
豪華絢爛の趣向、侘びとは真逆に感じますが
これは決して成金趣味というようなものではなく、
天皇陛下にお茶を差し上げるための相応な設えだった
と捉えるほうが正しいようです。
天皇陛下にお使いいただくお茶道具が
既に人の触れたものであってはならないので
使用するものは全て新品。
そして、不可侵的存在である天皇陛下を茶の湯でもてなす
禁中で茶会が催されたということは
天皇陛下をもてなすのに「茶の湯」が選ばれたということであり
茶人にとってはこの上もない誉れでありました。